ノンブルノートは「菁文堂手帳用紙」でできています。
イベントでの試し書き
イベントに出展してありがたいのは、お客さんの試筆です。特に万年筆愛好家の方が集まる会では、かなりエグい逸品で書いていただけるので、紙の特性がいろんな角度でわかります。#菁文堂手帳用紙 は手帳用なのですごく薄いので透けはするんだけど、抜けずにがんばってるのがよくわかります。(続く) pic.twitter.com/NVHdQKJHRB
— 株式会社ノウト(ノベルティ研究所) (@novelty_lab) June 29, 2021
ノンブルノート「N」を作った後に菁文堂さんに教えてもらったのですが、この菁文堂手帳用紙、実は大いなる奇跡の産物だったのです。
菁文堂手帳用紙は、手帳製造百年の菁文堂さんが王子製紙に依頼して特別抄造(つまり菁文堂専用)している、一般文具商品としてはまだほとんど出回っていない、手帳のための専用紙です。
手帳の必須条件である「コンパクトさ」を追求し、「できるだけ薄く、しかし裏抜けは極力避ける」という相反する要素をギリギリまで突き詰めた紙。
その結果、「つるつるすべすべで、しかも不思議なしっとり感」という極上の質感を奇跡的に得て、「触っているだけで癒される」という万年筆ファンもいらっしゃるほど。
まさに「赤ちゃんのおしり」という例えがぴったりの触り心地なのです。
それがなぜ奇跡かというと、どうしてその質感を得られたのか、誰にもわからないからです。
旧来の菁文堂手帳用紙は、もともと王子製紙の北海道苫小牧工場で作られていました。それが、会社の都合で宮崎の日南工場での抄造に変更となったのですが、同じ原材料で同じ機械、同じ設定で作ったのに、できあがった紙は質感が全然違ったのです。
「なに、このしっとり感!」
関係者はみな驚きました。思い通りのものができなかったのは、生産管理的に考えれば困ったことです。しかしどう考えてもプラスの変化でしかありませんから、これは神様からのギフトだと思うことにして、そのまま調整を続け、「新しい菁文堂手帳用紙」を完成させました。(製紙業界では、こういうことがたまに起こるのだそうです。)
それが、ノンブルノート「N」のクラウドファンディング企画が始まる少し前のこと。このタイミングを奇跡と呼ばずになんと言いましょうか。
ぜひ、お手持ちの他のノートの本文用紙と触り比べてください。そのきめ細やかさ、滑らかさに驚かれると思います。もちろん、そんな紙が書きにくいわけがありません。どんな筆記具でもストレスフリーの書き味をお楽しみいただけるはずです。
お客様の声など
水彩画にも
いつも日記に貼るために使ってる紙ならボサボサになってもおかしくないくらい重ねたと思うんだけど、さらーっとしてて強い。絵の具の色は全然透けないのに、前の前のページに書いてあった万年筆インクを溶かしてしまった。不思議。 pic.twitter.com/M1qSZ85a1r
— あじ (@aji_ig) October 13, 2020
これはマンスリー帳ですが、紙は同じ菁文堂手帳用紙です。水彩で絵も描けるというのは驚きました。(あじさん、ありがとうございます。)
菁文堂手帳用紙の可能性を感じますね。
60冊中ナンバーワン?!
Gionshoujyanokanenokoe的『総評』
60冊程度試した中で良いほうで印象に残った6冊(2020年12月時点の気分)
(No.2)ノウト #ノンブルノート「N」 #菁文堂手帳用紙(1,500円、189頁)
ノートそのものは書き味開きやすさ、方眼の大きさ、白さ加減など文句なし、今回60冊程度試した中ではNO.1かと。— GionshoujyaNoKanenokoe (@GionshoujyaNo_) February 5, 2021
GionshoujyaNoKanenokoeさんのように、大変にお褒めくださっているユーザーさんもいらっしゃいまして、恐れ入ります。本当にありがとうございます。