ちーさんがノンブルノート「N」の裏抜けチェックをまとめてくださいました。ありがとうございます!
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おおむね良好ということで、ホッとしております。( ´∀`)
詳しくはちーさんのnoteでご覧くださいね。ちーさんは毎月ムードトラッカーの配信販売もされているジャーナルマスターです。ぜひ!
紙とペンの相性
そうそう、ついでにお話したいのですが、イベントで試し書き用ノートなどをご用意しているときに、「紙はとにかく抜けたらダメ」ということで、ノートの評価としてひたすら裏抜けチェックをしている方がたまにいらっしゃいます。
もちろん、どうしても使いたいペンがある場合(ペン優先)は、そのペンが最高のパフォーマンスを発揮する紙やノートを探せばよいので、考え方はとてもシンプルですね。
逆に紙(ノート)を優先させたい場合は、そのノートに合うペンを探せばよいわけです。これも簡単。
でも、文具を愛するみなさんの中には「どっちも優先したい!」という方もたくさんいらっしゃるので、「ペンとノートの相性は永遠の課題」になってしまうのですね。
しかし、すべてのペンに対応できる紙などありませんから、紙の利点とペンの利点を照らし合わせて、ユーザーさんの好みのバランスになったら最高!ということしかできないわけで。
ノンブルノートNの、菁文堂(せいぶんどう)手帳用紙の場合は、利点としては
・手帳用で薄く作られているのでコンパクト(189ページで9ミリ)
・かなり薄いわりには裏抜けしにくくてビックリする(今回の検証をご覧ください)
・すべすべ、つるつる、しっとりの触感が最高すぎる(赤ちゃんのおしり的な)
こんな感じでしょうか。逆に弱点は、
・薄いので抜けなくても透けることがある
・もちろんインクによっては抜けることもある
というあたりだと思います。
透けるのがどうしてもイヤだという方は、菁文堂手帳用紙やトモエリバーのような薄い紙は向いていませんね~。
菁文堂手帳用紙に相性の良いペンは?
ということで、菁文堂手帳用紙=ノンブルノート「N」を気に入っていただけた方に、この紙と相性のいいペン・インクの傾向をご案内させていただきます。
まず、相性の良くないタイプですが、
・油性マーカーやアルコール系マーカー(これは大半のノートが抜けると思います)
・浸透印タイプのスタンプ
・一部の染料系ジェルペン
・一部の染料系万年筆インク
一部のというのは、染料のなかでも、サラサラで紙に浸透しやすい性質のものです。これも結局は相性ですが、エナージェルのボール径大きめのペンは抜けやすい傾向があります。万年筆インクも、抜けるものはきっとサラサラ濃度のものではないかと思っています。例えばパイロットさんの染料インクは、太めの万年筆で書くと裏抜けしやすいですね。
そして、相性がいいタイプのペン・インクは以下です。
・顔料系のジェルペン(色の成分が紙に染み込みにくい)
・顔料の万年筆インク
・鉛筆
・油性ボールペン
・シャチハタスタンプ台(顔料系)
菁文堂手帳用紙は、上質紙の密度を高めつつ薄くしていった紙ということで、そのギュッと高密度なところが抜けにくい秘密ではないかと思うのですが、分子の細かいサラサラの染料はその紙の繊維の中にもスルスルっと入っていってしまう、そういうことかなと。
それに対して紙の上に大きな顔料の粒が乗っかるパターンですと、ジワーっといかないようです。ということで、薄い紙は全体的にそういう傾向かなと思いますが、あらためて書いておきました。
ちなみに顔料系のジェルペンと言いますと、サラサクリップ、ジュースアップ、ユニボールワンなどですね。特にユニボールワンは紙へ浸透しにくい新開発の顔料インクですので、菁文堂手帳用紙のためのペンと言っても過言ではありません。
文具の達人の考え方
ノンブルノート「N」は、mizutamaさんがインスタライブの記録用に使ってくださっていますが、その使い方が本当に文具ファンの王道という感じでいつも感心しております。
すなわち、「万能の紙なんてないんだから、使う方が工夫すればいいじゃん。」というスタンスですね。
例えば、普段は普通にボールペンや万年筆で書いたり、切り貼りするので問題ないのですが、たまに「ここはコピックで塗りたい!」というページがあったとしましょう。コピックはアルコール系ですので、見事に裏抜けするのですが、mizutamaさんは下敷きを引いてどんどん描いちゃいます。
そして、「裏のページは抜けてるから、何か貼るページにしよう!」と、以上です。紙と筆記具の究極のバランスって、きっとそれだけのことなんですよね。
つまり、フリーダムな、純粋に楽しむ気持ちで、文具に向き合えばいいのだと思っております。
(まとまらずにスミマセン。もちろん裏抜けチェックすることがダメとかそういうことではありませんのであしからず~。)